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Sakana AI 社との資本提携について ~革新的な生成 AI モデルを活用した社会全体の持続可能な発展に向けて~

2024/11/08 東京海上日動火災保険株式会社
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東京海上日動火災保険株式会社(取締役社⻑ 城田 宏明、以下「当社」)と Sakana AI 株式会社(代表取締役 CEO デイビッド・ハ、以下「Sakana AI 社」)は、双方の知見や技術を活かした業務プロセス変革につながる AI 活用等に関する共同研究等に向けて、今般資本提携を行いましたのでお知らせします。

 

1.背景
生成 AI 等の先端技術を用いた業務変革が各分野において大きな注目を集めている中、とりわけ保険業界では、事務オペレーションが多く、相対的に変革による業務効率化や生産性向上の余地が大きいと言われています。
当社はこれまで、社員向け生成 AI「One-AI」の導入※1や、保険の補償内容や手続き方法にかかる各種問い合わせへの応答サポートツールとしての対話型 AI の導入など、大規模言語モデルを用いた生成 AI アプリケーションの利活用を進めてきました。
一方で近年、日本国内では従来とは異なる軽量・高速な大規模言語モデルの開発を進める事業者が登場し、国内の特定業界や領域に特化した高精度な AI 開発を目指す動きも目立っております。
Sakana AI 社は、世界有数の AI 研究者である経営陣の下で、複数の AI モデルを効率的に融合する「進化的モデルマージ」※2や科学研究プロセスを完全自動化する「AI サイエンティスト」※3などの革新的な手法を発表しています。異なる強みを持つ AI モデルを組み合わせて特定の業務に特化した新たな AI モデルを効率的に作り出すことが可能となり、企業の業務プロセスを抜本的に変革する可能性を秘めています。
こうしたことから、当社は保険業界における抜本的な業務プロセス変革による生産性の向上や、事業成長に資する新たな事業領域の探索等を共同で研究していくため、資本提携を致しました。

 

※1 2023 年 10 月 12 日ニュースリリース:全社員向け生成 AI“One-AI for Tokio Marine”の活用開始
(https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/231012_01.pdf)
※2 進化的モデルマージ:Sakana AI が提案した技術で複数のオープンソースモデルを合成(マージ)し、利用目的に対して最適な基盤モデルを自動的に生成する手法。
※3 AI サイエンティスト:アイデァ創出、実験の実行と結果の要約等の科学研究サイクルを自動的に遂行する新たな AI システム。

 

 

2.取り組み概要
東京海上グループと Sakana AI 社は、新たな AI システムである「AI サイエンティスト」を始めとする先端の AI 技術を活用することで社会全体の持続可能な発展に貢献することを目指し、以下の領域でともに取り組んでまいります。


1) 東京海上グループの AI 活用戦略の拡充に向けた研究
2) 保険業務の品質・効率の向上に向けた、画像や言語情報等を複合的に組み合わせた生成 AI 技術の活用方法等の研究・開発
3) 両社の知見や技術を活用した企業内の業務効率化のツールや AI 関連サービスの開発・提供

 

 

3.Sakana AI 社の概要

(1) 社名 Sakana AI 株式会社
(2) 本社所在地 東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15 階
(3) 代表者 代表取締役 David Ha
(4) 主な事業内容 ・生成 AI 基盤モデルに関する研究・開発
・生成 AI に関するサービス等の開発・提供
・生成 AI に関するコンサルティング 等
(5) 設立年 2023 年

この記事の情報発信者

東京海上日動火災保険株式会社

東京海上日動火災保険は1879年創業の日本初の保険会社です。健全な財務体質、商品・サービス開発力やリスクコンサルティング力、充実した損害サービス網、世界に広がるネットワーク等を強みにお客様や地域社会の『いざ』というときにお役に立てる「良い会社“Good Company”」を目指し挑戦を続けています。

[HP] http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/

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