キャリア
海外Ｍ＆Ａ、約１１兆円＝３年連続で過去最高－１６年度
2017/04/05
株式会社 時事通信社
２０１６年度の日本企業による海外企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）金額が前年度比３３．８％増の１０兆９１２７億円と、３年連続で過去最高を更新したことが５日、分かった。Ｍ＆Ａ助言会社レコフ（東京）の調べによるもので、件数も５．７％増の６２７件で過去最高だった。国内市場の縮小傾向が続く中、通信や保険、製造業など幅広い分野で海外に活路を求める企業の姿が改めて浮き彫りになった。 取引金額別に見ると、ソフトバンクグループによる英半導体設計会社ＡＲＭ（アーム）ホールディングスの買収が３．３兆円と最大で、全体の約３分の１を占めた。アサヒグループホールディングスによる欧州でのビール事業買収（約８９００億円）や、損害保険ジャパン日本興亜の米保険会社買収（約６４００億円）、武田薬品工業の米製薬会社買収（約６３００億円）などの大型案件が相次いだ。 レコフは「日本企業の事業構造に対する改革意欲は高く、海外Ｍ＆Ａは引き続き活発に推移する」と予想。日本企業は今後もＭ＆Ａを通じて、成長が見込める海外での事業拡大を狙う見通しだ。（2017/04/06-08:02）
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