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券売場キャッシング廃止=政府がギャンブル依存症対策

2017/03/31 株式会社 時事通信社
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政府がまとめたギャンブル依存症対策の概要が30日、判明した。賭け金調達を制限するため、競馬場や競輪場内外の券売場に設置された現金自動預払機(ATM)のキャッシング機能廃止を提起した。カジノを解禁する統合型リゾート(IR)推進法を踏まえた措置で、カジノ施設への適用も想定しているとみられる。概要は、政府が31日に開催する関係閣僚会議で提示される。  依存症対策は、昨年12月に成立したIR推進法に基づくカジノ解禁に向けた環境整備の一つ。政府は概要を基に対策を具体化させ、実施方法とともに今夏にとりまとめる方針。  概要は、ギャンブル依存症の当事者が馬券の購入をやめることを望む場合や、その家族が購入をやめさせたい場合に、本人または家族の申告により購入を制限する仕組みの構築を明記。ネット上での馬券購入や、競輪、競艇、オートレースにも同様の措置を講じる。  また、パチンコについては出玉規制強化のほか、全ての店舗で組織的な依存症対策を促すため、施行規則を改正し、対策への取り組みを管理者業務に追加することも検討する。  さらに、若者への啓発として、高校の保健体育の学習指導要領解説にギャンブル依存症を記載することを提起。関係機関とも連携し、銀行による依存症患者への貸し付けの在り方も検討対象とする。ギャンブル依存症に特化した専門的な医療制度も整備する。  厚生労働省は2016年度、依存症の実態について約2200人を対象に予備調査を実施した。17年度に対象者を1万人に拡大して全国調査を行い、今夏をめどに結果を公表する。 (2017/03/31-07:10)

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株式会社 時事通信社

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