好業績織り込みへ〔私の相場観〕
2017/03/31
株式会社 時事通信社
三木証券商品本部長高橋春樹氏 株式市場は、トランプ米政権の政策実現性に対する不透明感が強まっていることなどから、不安定な動きとなっている。海外に投資していた米国企業にレパトリエーション(資金の本国還流)を促す「レパトリ減税」など税制改革へ向けた道筋が見えてくれば、米国株も持ち直し、日経平均株価も再び上昇基調を強めるだろう。米国頼みの動きに変化はない。 一方、国内に目を向けると、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)はマクロ、ミクロともに緩やかな改善傾向にある。これから本格化する企業の決算発表では、2018年3月期業績予想の経常増益率は10%程度になると見込まれる。 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは今後も粛々と進むと思われ、大幅な円高は考えづらい。国内企業の業績改善トレンドに変化はなく、好業績を織り込む動きが期待できよう。(2017/03/31-14:28)
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