春先の2万円回復後、調整入り〔私の相場観〕
2017/01/17
株式会社 時事通信社
みずほ証券シニアストラテジスト三野博且氏 日経平均株価は春先に2万円台を回復後、海外リスクに対する警戒で4月以降、調整局面に入りそうだ。ただ、2018年3月期の企業業績は2桁増益が見込まれ、下値は1万8500円程度にとどまるとみている。 目先、米国のトランプ次期大統領の就任式を機に保護主義的な貿易姿勢などの悪材料を織り込む展開が予想される。その後、法人税減税やインフラ投資の具体化が見込まれる2月の米予算教書発表時には戻り足に転じるだろう。次期米政権の財政政策などが4月までに固まってくると想定しており、3月にかけ日経平均は高値を付けそうだ。 ただ、4月以降は好材料が一巡するとともに、米通商政策、フランスの大統領選などのリスク要因が表面化し、株式から手を引く投資家が増える可能性がある。特に米国が4月の半期為替報告書で中国を為替操作国に認定し、関税引き上げを発動する事態になれば大きな悪影響を及ぼすだろう。(2017/01/17-14:18)
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