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香港・長江基建、豪エネルギー企業デュエット買収へ=豪政府は「国益審査」

2017/01/18 株式会社 時事通信社
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【シドニー時事】香港のインフラ大手、長江基建集団(CKIホールディングス)が率いる企業連合は17日までに、オーストラリアのエネルギー企業、デュエット・グループ買収で合意した。買収額は73億7000万豪ドル。ただ、買収成立には、豪財務省の外国投資審査委員会(FIRB)による「国益審査」で承認を得る必要がある。  長江基建は、大富豪の李嘉誠氏が率いる香港最大の複合企業、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス、長和)の傘下企業。  デュエット取締役会は、より高額な買収案が提示されなかった場合、長江基建などの提案を受け入れることを決めた。  長江基建は、英国、オランダ、カナダ、ニュージーランド、中国本土、香港に資産を持つ世界的なインフラ投資会社。2016年には、豪ニューサウスウェールズ州が進めるオースグリッド民営化計画で落札したが、連邦政府はFIRB審査の結果、「国益に反する」(モリソン財務相)と承認を拒否した。  デュエットは、西オーストラリア州のガスパイプラインといったインフラ資産も保有。ロイター通信によると、RBCキャピタル・マーケッツのアナリストはFIRB審査について、「デュエットの保有資産は、安全保障面から考えると、(電力公社オースグリッドほど)神経質になるべきものではない」との見解を示した。(2017/01/18-08:54)

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