海外M&A、件数最多=日本企業、金額も高水準-16年
2017/01/05
株式会社 時事通信社
2016年に日本企業が行った海外企業の合併・買収(M&A)は、前年比13.4%増の635件と3年連続で過去最多を更新したことが4日、M&A助言会社レコフ(東京)の調べで分かった。買収額の合計は7.2%減の10兆4011億円。保険など金融関連の大型買収が相次いだ前年(11兆2100億円)を下回ったものの、10兆円台の高水準が続いた。 ソフトバンクグループの英半導体設計会社ARM(アーム)ホールディングス買収や、アサヒグループホールディングスによる欧州でのビール事業買収などが、全体の買収額を押し上げた。 レコフは国内市場の縮小傾向の中、17年も日本企業の事業構造改革の意欲は高いとし、「海外M&Aは活発に推移する」と予想している。 16年の海外企業による日本企業のM&Aは、2.5倍の2兆5587億円に拡大。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業によるシャープ買収など、アジア企業による日本企業の買収が目立った。(2017/01/04-18:08)
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