「トランプ期待」が持続〔私の相場観〕
2016/12/21
株式会社 時事通信社
光世証券執行役員西川雅博氏 米国の大統領選に勝利したトランプ氏の経済政策への期待から日経平均株価は大幅に上昇しており、今後は小幅な調整局面に入る可能性がある。しかし、投資家の期待は非常に高く、株価にはまだ十分に織り込まれていない。トランプ氏の大統領就任後も期待が続き、今年度末には2万1000円台に達するだろう。 米大統領選後の上昇は、日銀の上場投資信託(ETF)購入や外国人投資家の買いが主導した。国内の個人や機関投資家はあまり買っておらず、需給面で過熱感はない。金融株、輸出関連株が値上がりした後、出遅れていた食品株、鉄道株が買われるなど幅広く物色され、好循環になっている。 日米の金利差が拡大しており、円安が一段と進む余地がある。平均株価が2万円を超えれば消費を刺激する効果も期待でき、企業業績にプラスに働く。2017年の平均株価は1万9000~2万3000円で推移するだろう。(2016/12/21-14:47)
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