みずほ証券にも賠償責任=粉飾企業の上場審査で-東京地裁
2016/12/21
株式会社 時事通信社
粉飾決算が発覚し約7カ月で東証マザーズを上場廃止になった半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(破産)の元株主ら約200人が、当時の経営陣や証券会社などに計約1億7500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(谷口安史裁判長)は20日、旧経営陣ら7人に全額の支払いを命じた。上場時の主幹事会社だったみずほ証券(旧みずほインベスターズ証券)についても、一部の元株主に対する賠償責任を認めた。 原告側弁護団によると、上場審査をめぐり証券会社に賠償を命じた判決は初めて。東京証券取引所への請求は退けた。 谷口裁判長は「みずほ証券は審査で主幹事としての注意を尽くしていたとは認め難い」と指摘。公募時に購入した元株主の損害分約3100万円の支払いを命じた。 判決によると、エフ社は売上高の97%が架空の有価証券届出書を提出し、2009年11月に上場。証券取引等監視委員会の強制調査を受け、10年6月に上場廃止となった。 みずほ証券の話 今後の対応は、判決内容を確認の上、検討する。(2016/12/21-14:17)
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