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チューリッヒ、豪旅行保険カバー・モア買収へ=取締役会「株主利益になる」

2016/12/13 株式会社 時事通信社
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【シドニー時事】オーストラリアの旅行保険会社カバー・モアは12日、スイス保険・金融大手チューリッヒ保険から買収提案を受けたと発表した。総額は7億4100万豪ドル。  カバー・モア取締役会は「提案内容は株主の最大利益になる」と評価し、受け入れを勧めた。株主承認に向け、来年3月末か4月初めに株主総会が開かれる。提示額は1株当たり1.95豪ドル。豪証券取引所(ASX)での前週末終値を48%上回る水準だった。  カバー・モアのエメット社長兼最高経営責任者(CEO)は「チューリッヒの世界的な営業網や財務力を活用し、カバー・モアは世界の旅行保険市場で成長を加速できる」と期待感を示した。チューリッヒはカバー・モア経営陣を買収後も維持する方針を示している。  豪保険市場は再編期にある。人口増加で保険市場の成長が見込まれるが、銀行などは業務効率化のため、保険事業を相次いで売却している。チューリッヒは今年3月、豪投資銀行大手マッコーリー・グループから保険事業を買収。日本生命保険は10月、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の生命保険事業買収を完了した。買収額は約22億豪ドルだった。またソニー生命保険は10月、生命保険会社クリアビュー・ウェルスの発行済み株式の14.9%を1億4500万豪ドルで取得した。(2016/12/13-07:55)

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株式会社 時事通信社

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