世界銀行グループ・国際金融公社と連携した 開発途上国のインフラ開発等における資金ギャップ解消の取り組み
東京海上日動火災保険株式会社(社長 城田宏明、以下「当社」)は、世界銀行グループの国際金融公社(International Finance Corporation、以下「IFC」)が開発途上国のインフラ開発を担う事業者等へ実施する一定の基準を満たす融資を包括的に補償する信用保険プログラム「The Managed CoLending Portfolio Program - Real Sector(以下「MCPP REAL」)に英米独大手保険会社 14 社と共同して参画いたしました。当社は、資金ギャップの解消への取り組みを通じて、開発途上国の激甚災害に耐えうるインフラ開発等の促進により、社会課題の解決に貢献してまいります。 |
1.背景・目的
開発途上国における持続可能な開発目標(SDGs)の達成に必要とされる開発資金と、実際に提供された開発資金との「資金ギャップ」は拡大しており、国際機関による支援のみならず、民間企業等から開発資金を動員することの重要性が高まっています。
このような中、当社は、2023 年 9 月に IFC を契約者として組成された信用保険※1 プログラムであるMCPP FIG III への参画を通じて、開発途上国におけるジェンダー平等や気候変動、貧困等の社会課題の解決を後押ししてまいりました。※2
当社は今般、社会課題の更なる解決に向け、英米独大手保険会社 14 社と共同で、IFC がインフラ開発を担う事業者等へ実施する融資のうち、一定の基準を満たす融資を包括的に補償する信用保険プログラムである MCPP REAL に参画いたしました。なお、このプログラムに参画している保険会社 14 社には、東京海上グループの米国 HCC Insurance Holdings, Inc 社(Tokio Marine HCC 社、以下「TMHCC」)も含まれています。
※1 融資契約等における債務者の支払不能リスクを補償する保険
※2 2023 年 9 月 23 日ニュースリリース「世界銀行グループ・国際金融公社の包括的な信用保険プログラムへの参画について」https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/230922_01.pdf
2. MCPP REAL の概要
・ MCPP REAL は、IFC が開発途上国に所在する事業者に対して行う融資のうち、IFC と保険会社が予め合意した基準を満たすものを対象として、今後4年間にわたって包括的に信用リスクを引き受ける保険プログラムとなります。
・MCPP REAL には、当社と TMHCC をはじめとする 15 社の共同参画保険会社により、合計で 30億米ドル分の融資に対して共同して保険をお引き受けいたします。
・ IFC は MCPP REAL を通じて、IFC が持つ融資債権に対する債務返済不能リスクを軽減できることから、開発途上国における開発プロジェクトに対する資金提供と課題解決に向けた取り組みを加速することが可能となります。
3. 今後について
当社は、開発途上国における持続可能な成長と発展に向けた様々な取り組みを進めております。今後も世界銀行グループへの資金動員を通じてインフラの促進によるプロテクションギャップの解消、質の高い教育の提供、ジェンダーギャップの解消等、様々な社会課題の解決に貢献してまいります。
以上
この記事の情報発信者
東京海上日動火災保険は1879年創業の日本初の保険会社です。健全な財務体質、商品・サービス開発力やリスクコンサルティング力、充実した損害サービス網、世界に広がるネットワーク等を強みにお客様や地域社会の『いざ』というときにお役に立てる「良い会社“Good Company”」を目指し挑戦を続けています。