信託11行が東芝提訴=不正会計で株価下落
2017/04/10
株式会社 時事通信社
2015年に発覚した不正会計問題による株価下落で損失を被ったとして、信託銀行11行は7日までに、東芝に計約140億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。信託銀は年金基金などから預かった資産を運用しており、受託者としての責任を果たすには提訴が避けられないと判断した。
提訴したのは、三井住友信託銀行や三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、信託銀から運用資産の管理を受託する日本トラスティ・サービス信託銀行など。提訴は3月31日付。
東芝の有価証券報告書への虚偽記載が、同社の株価下落を招き、預かり資産が目減りしたと主張している。東芝広報・IR部は「訴状を受け取っていないので、コメントは控える」としている。
不正会計問題をめぐっては、今回以外に国内外の機関投資家や個人が少なくとも17件の訴訟を起こし、約320億円の損害賠償を請求している。(了)
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