CLOSE

来春も新卒採用削減へ=大量退職の穴埋め一巡-3大銀

2017/04/05 株式会社 時事通信社
★ お気に入り

三菱東京UFJ銀行などメガバンク3行は4日、2018年春の新卒採用数を今春より減らす方針を固めた。団塊世代の大量退職が一巡したことから、各行は既にこれを穴埋めする今春の採用数を抑制。来春もこうした流れが継続する。  18年春の採用数は、三菱東京UFJ銀が17年春(約1200人)より1割前後少ない1100人程度を計画。三井住友銀行(17年春1347人)は大幅に減らし、6年ぶりに1000人を割り込む見込みだ。みずほフィナンシャルグループ(同1880人)も採用数を減らす方向で検討している。  新卒採用数の削減は、来春で三菱東京UFJ銀が3年連続、三井住友銀とみずほが2年連続となる。日銀によるマイナス金利政策の導入で収益環境が悪化する中、支店運営の効率化やITを活用した事務の簡素化を進めていることも、各行の採用減の背景にある。   みずほは、育児休暇などの取得奨励に合わせて増員してきた特定職(一般職に相当)の採用がピークを過ぎたことも削減の一因となる。  18年春の採用計画では、大手企業の多くが増加または据え置きを見込む。今年の就職戦線は全体として昨年に続き学生に有利な「売り手市場」となる見通しだが、金融界への就職は、厳しい収益環境もあって「狭き門」となりそうだ。(2017/04/05-07:54)

この記事の情報発信者

株式会社 時事通信社

時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。

[HP] http://www.jiji.com/

「コンサル」で収益貢献=銀行、証券と連携強化-みずほ信託社長
七十七証券が開業=宮城初の地元資本

保険ビジネスの成功を支援する
INSURANCE JOURNAL