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相次ぐ値上げ、家計に負担=ガス自由化や新奨学金-4月からの生活こう変わる

2017/03/31 株式会社 時事通信社
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4月から暮らしに関わる制度やサービスが変わる。都市ガスの小売りが全面自由化され、経済的に厳しい世帯の大学生に返済不要の奨学金を給付する制度がスタート。一方、国民年金や高齢者医療の負担増に加え、食品や紙などの値上げも相次ぎ、家計は厳しさを増しそうだ。  昨年4月の電力に続き、都市ガスも小売りが自由化され、消費者が安価なエネルギーを自由に選べる時代になる。しかし、都市ガス小売りに参入する動きは鈍く、自由化の恩恵が広がるには時間がかかりそうだ。国民負担の軽減を目的とした太陽光などでつくる電気の固定価格買い取り制度の見直しや、節電した電力の取引も始まる。  返済不要の給付型奨学金は2018年度に先立ち、一部が17年度から実施される。労使折半で負担している雇用保険料は総賃金の0.8%から0.6%に引き下げられる。  国民年金の保険料は230円高い月1万6490円に上昇。75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度は特例の見直しが始まり、年金年収が年211万円の人の場合、保険料は月4090円から5400円にアップする。民間の生命保険各社は超低金利による運用難を受け、終身保険と年金保険の保険料を4月2日契約分から上げる。  円安や原材料高を背景に食品などの値上げも続く。日清オイリオグループは4月1日から食用油を1キロ当たり20円以上引き上げる。乗用車用の交換タイヤ、企業向けの石油化学製品の価格なども上昇する。製紙各社は4月に印刷用紙や感熱紙などの情報用紙、5月にはティッシュペーパーなど家庭用紙製品を値上げする。  4月1日付で、石油元売り首位のJXホールディングスと3位の東燃ゼネラル石油が統合し「JXTGホールディングス」が誕生。経営再建中の東芝は記憶用半導体フラッシュメモリー事業を分社化し、新会社「東芝メモリ」を発足させる。(2017/03/31-17:35)

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株式会社 時事通信社

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