英保険市場ロイズ、ブリュッセルにEU拠点=19年に
2017/03/31
株式会社 時事通信社
【ロンドン時事】英国の世界的な保険市場ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)は30日、英国の欧州連合(EU)離脱通告を受け、ベルギーの首都ブリュッセルに現地法人を設立すると発表した。離脱後、英国に拠点を置く金融機関はEU市場で自由に営業できなくなるため、域内に拠点を設けることで事業継続を図る。2019年1月1日からの営業開始を目指す。 ロイズは世界の損害保険会社がリスク分散のために利用する取引所。同社がEU拠点をブリュッセルに定めたことで、英国に欧州拠点を置く日本などの保険会社も追随する可能性がある。 ロイズのインガ・ビール最高経営責任者(CEO)は「ブリュッセルは欧州の中心に位置し、しっかりした規制の枠組みを提供する重要な要素を備えているので、顧客に専門的な引き受け業務の提供を続けることができるだろう」とコメントした。(2017/03/31-14:08)
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