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欧州委、英独取引所合併を却下=3度目の破談

2017/03/30 株式会社 時事通信社
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【フランクフルト時事】欧州連合(EU)欧州委員会は29日、ドイツ取引所とロンドン証券取引所(LSE)の合併計画について承認しないことを決定した。合併すれば「債券取引の清算分野で事実上の独占になる」と指摘し、EU競争法(独占禁止法)上の懸念を却下の理由に挙げた。  欧州委の判断を受け、両取引所は合併計画の撤回を表明した。合併計画は、過去にも2度頓挫しており、破談は3度目となる。   両取引所は昨年3月に合併で合意。その後、計画を審査していた欧州委当局が、独禁法上の観点からLSEに傘下の債券取引会社の分離を求めたが、LSEは難色を示していた。  昨年6月に英国の国民投票でEUからの離脱が決まったことも逆風となった。両取引所の持ち株会社を英国に設立する計画に対して、独金融監督当局が反発を強め、再考を促す声が上がっていた。  ドイツ取引所は、フランクフルト証券取引所の運営会社。LSEはイタリア証取も傘下に置く。合併が実現すれば、欧州最大の取引所グループになるはずだった。(2017/03/30-18:06)

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