貿易不均衡是正なら下落〔私の相場観〕
2017/03/28
株式会社 時事通信社
みずほ証券シニアテクニカルアナリスト三浦豊氏 トランプ米政権は、移民政策や米医療保険制度改革(オバマケア)見直し法案を撤回するなど内政で失敗続きのため、外交面でポイントを稼ぐことが想定される。貿易不均衡の是正に取り組んだ場合、日本を批判するとみられ、円相場は1ドル=105円まで上昇する可能性があるだろう。 円高進行に加え、米国の法人税減税など税制改革やインフラ投資の規模が縮小されて経済政策への期待が後退すると、日経平均株価の1万8000円割れもあるかもしれない。 一方、トランプ氏が大統領選で掲げた公約通りの景気刺激策を議会が承認すれば、日経平均の2万円回復もあるだろうが、上値は重いとみている。日米の実体経済は足元は良好だが、トランプ政権の経済政策がうまくいかず、先行きが鈍化する懸念があるからだ。(2017/03/28-14:33)
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