一段安の理由ない〔私の相場観〕
2017/03/27
株式会社 時事通信社
証券ジャパン調査情報部長大谷正之氏 景気動向、企業業績は良好だ。極端な円高や地政学的リスクの高まりなど外部環境が急速に悪化しない限り、株価が一段と下落する理由はない。現在の相場は、上昇トレンド入りへのきっかけを探している状態と言える。 トランプ米政権は医療保険制度改革(オバマケア)見直し法案の撤回に追い込まれた。しかし、今後は税制改革など経済政策の早期策定、実施に向けた作業が本格化すると考えられ、失望感を強める必要はない。 昨年後半からの株高は「トランプ相場」で加速したが、底流には景気回復と堅調な企業業績があった。投資家の目は今後、3月期決算に向かうことになる。好業績を確認しながら、株価は上値を目指す動きとなるだろう。 日経平均株価の高値のめどを2万1000円と想定しているが、年初からのもみ合いで、相場にはエネルギーがたまっている。大きな波動になりやすいため、一段の株高も頭に入れておきたい。(2017/03/27-14:37)
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