豪マッコーリー銀、米カーギルから石油事業買収
2017/03/17
株式会社 時事通信社
【シドニー時事】オーストラリアの投資銀行大手マッコーリー・グループは、米大手穀物商社カーギルの石油事業買収で合意した。シドニー・モーニング・ヘラルド紙が17日、電子版で報じた。買収額は不明。 マッコーリーは、カーギルからスイス・ジュネーブや米ミネソタ州ミネアポリスにある施設などを買い取り、現物取引を含む国際的な石油事業を強化する。 近年の石油価格低迷を受け、カーギルはエネルギー事業の再編を進めてきた。ただ、石油事業は売却するが、ガスや電力事業は維持する。 同紙によれば、オバマ前政権下の2010年に米金融規制改革法(ドッド・フランク法)が制定されたのを受け、多くの金融機関は石油の現物取引からの撤退を進めてきた。トランプ大統領が2月、同法緩和に向けた見直しを大統領令で支持したため、銀行によるコモディティー(商品)取引事業が再び活気づく可能性があるという。(2017/03/17-13:45)
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