業績上振れで2万円台乗せも〔私の相場観〕
2017/03/09
株式会社 時事通信社
三井住友アセットマネジメント・チーフストラテジスト石山仁氏 日本株の動きは、米政権が繰り出す政策への期待に左右される部分が大きい。米企業の業績に対してはプラスだが、それがドル高・円安として反映されるのかを見極める必要があり、日経平均株価の上値は重そうだ。一方、国内では企業業績の上振れと、いざという時の日銀による上場投資信託(ETF)買いが下値を支えている。 2017年度の国内企業の業績は日を追うごとに上向いている。さらなる上振れ期待が続けば、米国株相場に対する出遅れ感が再び注目され、日経平均が2万円台、2万1000円台に乗せることは十分ある。経済の不確実性が緩やかに収れんし、長い時間軸で見てもリスクオンの状態が続く。 今後のテーマは米国の一般予算教書の内容だ。ただ、議会での討議を経て景気対策が予算の形で具体化するのは10~12月とみており、相場の材料としては、その時期になって初めて一巡感が出るだろう。(2017/03/09-14:47)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。