好業績銘柄選好の動き続く〔私の相場観〕
2017/02/15
株式会社 時事通信社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ・ポートフォリオストラテジスト古川真氏 国内企業の売上高経常利益率は過去10年で最も高い水準になっている。利益を出せる体質になっている上、為替が下期には追い風に変わった。5月ごろまで好業績銘柄を選好する動きが継続しそうだ。 ただ、そこで前提となるのは為替水準だ。現状は、今年度の為替想定よりも円安基調にあり、株価と為替の連動性は薄れている。これが1ドル=110円より円高になれば安心感がなくなり、とたんに株安に反応しだすだろう。 一方、グローバル経済の成長期待を背景に、金利トレンドは昨年に明確に変化し、割安株優位の長期的なバリュー株相場が始まったとみている。日本は日銀の長期金利操作でややフィルターがかかった状態だが、水準感は変わりつつある。今後も金利上昇に伴い、割安株が値上がりするような場面が見られるのではないだろうか。(2017/02/15-14:49)
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