キャリア
米ＡＩＧの１０～１２月期、２７億８７００万ドルの営業赤字＝損失引当金積み立てで
【ニューヨーク時事】米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）が１４日発表した２０１６年１０～１２月期決算は、本業のもうけを示す税引き後営業損益が２７億８７００万ドル（約３２００億円）の赤字だった。前年同期は１３億１８００万ドルの赤字だった。将来の保険金支払いに備えて損失引当金を５６億ドル積み立てたことが響いた。 １株当たりの営業損失は２．７２ドル。純損失は３０億４１００万ドルの赤字（前年同期は１８億４１００万ドルの赤字）だった。 総収入は前年同期比５．９％減の１３０億１０００万ドル。部門別の営業損益は、企業向け損害保険部門が５０億２３００万ドルの赤字（前年同期は２４億２６００万ドルの赤字）。保険料収入が２０．２％減。収入に対する事業費と支払保険金の割合である「コンバインド・レシオ」は２４１．６％と、前年同期の１６３．３％から大幅に悪化した。 個人向け保険部門は５５．８％増の９億６９００万ドルの黒字。うち損害保険は１億７６００万ドルの黒字（前年同期は２７００万ドルの赤字）で、コンバインド・レシオは１０３．１から９６．９％に改善した。このほか、退職保険が３６．５％増の５億４２００万ドルの黒字、生命保険は１０００万ドルの赤字（前年同期は２４００万ドルの黒字）だった。 １６年１２月通期は、税引き後営業利益が８５．９％減の４億０６００万ドル、純損益は８億４９００万ドルの赤字（前年は２１億９６００万ドルの黒字）だった。（2017/02/15-19:07）
この記事の情報発信者
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。
