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「規制逃れ」の批判も=自己破産増加

2017/02/13 株式会社 時事通信社
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貸金業法による貸し出し制限に苦しむ消費者金融業者などのノンバンクを尻目に、同法の規制を受けない銀行が近年、カードローン残高を拡大させてきた。一方で銀行は、滞納時の回収などをノンバンクに頼り、相互に依存する関係となっている。  銀行がノンバンクに任せているのは、返済能力の審査や返済が滞った債権の回収など。ノンバンクはカードローンに保証を付ける代わりに、銀行から利子の半額程度の手数料を受け取るとされ、こうした「保証事業」が新たな収益の柱となっている。大手銀行の関係者は「ノンバンクには独自の信用情報機関があり、審査も頼りになる」と明かす。  ノンバンクが関与する形で銀行ローンの残高が伸びていることに関して、多重債務問題に取り組んできた弁護士らは「実質的な規制逃れだ」と批判。日弁連は昨年9月、保証付きの銀行ローンも貸金業法の規制対象に加えるべきだとする意見書をまとめている。(2017/02/10-19:45)

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