企業業績、株上昇の原動力に〔私の相場観〕
2017/01/12
株式会社 時事通信社
大和証券日本株チーフストラテジスト三宅一弘氏 2017年は国内株式相場にとって明るい年になりそうだ。大規模減税やインフラ投資を柱とする次期米政権の経済政策を背景に、円安・ドル高による企業の収益改善、世界的な投資資金の日本株へのシフトが予想される。加えて、今秋にも見込まれる総選挙を見据え、安倍政権がさらに経済重視の姿勢を強める公算が大きいのも好材料だ。 国内企業の業績は16年度下期から急回復し、17年度経常利益の増加率は想定を約10ポイント上回る20%程度になる可能性がある。1株当たり利益の拡大が好感され、今年は日経平均株価が2万2000~2万3000円程度には十分達するだろう。 今月下旬に本格化する3月期企業の16年10~12月期決算の発表では、昨年後半からの円相場下落を踏まえ、業績予想を上方修正する企業が出てくるだろう。それが3月末にかけ、日経平均を2万~2万1000円程度にまで押し上げていく原動力になる。(2017/01/12-14:45)
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