銀行貸し出し、6年連続増=低金利が追い風
2017/01/12
株式会社 時事通信社
全国銀行協会が11日発表した預金・貸出金速報によると、2016年末の全国116行の貸出金残高は前年末比2.3%増の478兆582億円となり、6年連続でプラスとなった。日銀のマイナス金利政策の影響で、貸出金利が低下していることが追い風となった。大企業向けを中心に堅調に推移した。 地方銀行(64行)、第二地銀(41行)、信託銀行(4行)が伸びた半面、都市銀行(5行)は0.4%減と6年ぶりにマイナスとなった。銀行間の競争が激化し、地方公共団体向けの融資が目減りしたことが響いた。 総預金から小切手・手形を除いた実質預金残高は、116行全体で694兆5982億円と6.1%増加した。特に都市銀行が9.5%増、信託銀行が9.9%増と高い伸び率を示した。全銀協は「マイナス金利で金融市場の運用先がなくなった資金が預金に滞留している」と指摘した。(2017/01/12-17:16)
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