トランプ発言に警戒必要〔私の相場観〕
2017/01/06
株式会社 時事通信社
むさし証券ストラテジスト中島肇氏 日米ともに堅調な景気や企業業績を背景に、日経平均株価は3月末までに2万1000円台を回復するとみている。ただ、1月20日のトランプ氏の大統領就任式に始まり、一般教書、予算教書まで世界の視線は米国に集まる。トランプ氏の発言で相場は大きく上下する可能性があり、警戒は必要だ。 「トランプ相場」と円安などが支援材料となり、2016年末の日経平均は5年連続で前年を上回った。米国頼みの面は否めないが、政策主導で経済は好転し始めている。国内でも財政政策や金融緩和などで円安が続けば、17年3月期決算の経常利益は2桁の上積みが期待されよう。 相場格言で言う「申酉(さるとり)騒ぐ」の酉年が始まり、今年も騒がしい一年になると想定する。不死鳥のように日本経済がデフレから脱却し、飛躍の足掛かりとなる相場展開になることを期待したい。(2017/01/06-14:17)
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