電力自由化にみるユニークな差別化戦略
2016/12/24 (土)
今年4月に全面自由化された電力小売。
新興電力会社やガス・通信等の異業種が参入し、オトクな料金プランや独自サービスとのセット割引など各社の強みを活かしたサービスがありますが、
そのなかで、ここ最近注目されているのが歩けば歩くほど電気代が安くなるプラン。
新興電力供給会社イーレックスがタニタと連携して10月から始めたサービスで、
契約者にはタニタの活動量計が無料配布され、
一日8,000歩→月500円割引
一日10,000歩→月1,000円割引
(例:2人家族、月間使用量40A/350kWhの場合)といったプランがあるそうです。
保険業界では、健康増進型保険が登場しリスクと保障を一致させる傾向にありますが・・・
「電力」と「健康」という一見無関係な両者を結びつけて、節約できる上に健康にもなる!と、一石二鳥のオトク感がじわじわと消費者の注目を集めているようですね。
ちなみに自由化後に電力会社を切り替えたのはわずか3%ほどだそうですが新規参入で競争相手が増えるなか値段だけではない新しい付加価値を提供することはどんな業種にも通じる差別化戦略の基本。
来年には都市ガスが自由化されるので、電気・ガスに関るサービス体系が今後どのような広がりを見せるのか気になる話題です。
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