銀行・証券の重複機能統合=経費削減へ検討-三井住友FG社長
三井住友フィナンシャルグループ(FG)の宮田孝一社長はインタビューに応じ、傘下の三井住友銀行やSMBC日興証券などの事業会社で重複する機能の統合を検討していることを明らかにした。具体的な統合対象については「総務、事務(部門)から入ればやりやすい」と指摘。人工知能(AI)の活用で顧客対応業務を効率化し、グループ各社のコールセンターを統合する可能性も示唆した。 低金利の長期化などで事業環境は厳しさを増しており、重複部門の統合で一段の経費削減を図る考えだ。宮田社長は「銀行や証券などはリアルな店舗を持っており、スペースを統合すれば不動産を有効活用できる」とも語った。 三井住友FGは現行の中期経営計画で、連結粗利益に占める営業経費の割合を2017年3月期に50%台半ばに引き下げる目標を掲げたが、16年9月中間決算では60%超に達している。宮田社長は「(他行に対する)優位性が薄れている」と危機感を示し、現在策定を進めている新経営計画に大胆なコスト抑制策を盛り込む方針を表明した。(2016-12-22T07:46)
〔写真説明〕インタビューに答える三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長=東京都千代田区
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