アジア最高の銀行目指す=三井住友銀の高島次期頭取
メガバンクが海外展開を競い合う中、三井住友銀行の高島誠次期頭取(58)は、豊富な国際経験を生かして陣頭指揮を執る。海外で勝ち抜く上で、「10年でアジア最高の銀行をつくりたい」と意気込む。 海外はアジアを中心に100拠点を超え、1万人以上の現地スタッフが働く。世界規模での人事交流を通じて「日本人(と現地)の職員がアイデアを競いながら、成果を共有できる環境」を整える考えだ。 国際統括部長だった2008年にはリーマン・ショック後の危機対応に従事。「顧客のニーズすべてに応えることはできなかった」と振り返り、「もう少しうまくやれた」と悔しがる。 マイナス金利政策の影響で国内業務は苦戦が続く。「日本のビジネスに疑問を呈されるようでは、グローバルな銀行にはなれない」と収益力の強化を目指す。 「少しずつでも日々変革しろ」が口癖で、部下には「今やっている仕事をなくすのが最高の仕事だ」と働き方に知恵を絞るよう促す。趣味はオペラ鑑賞やCD収集で、読書、散歩も楽しむ。(2016/12/19-08:30)
〔写真説明〕三井住友銀行次期頭取に就任が決まった高島誠専務=16日午後、東京都千代田区
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