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融資継続、回答期限を延期=銀行団に不信感-東芝

2017/03/27 株式会社 時事通信社
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東芝が取引金融機関に要請している融資継続の可否の回答期限を、当初の今月30日から4月11日以降に延期したことが23日、明らかになった。東芝は2016年4~12月期決算を4月11日まで再延期している。決算が確定しない状況の中で、不信感が高まる銀行団に融資継続を求めるのは難しいと判断した。  東芝は米原発事業の巨額損失で信用が低下し、銀行融資の前提となる「財務制限条項」に抵触しており、融資の一括返済を求められる懸念がある。このため、1月と2月に融資の継続を要請し、大半の金融機関が了承した。巨額損失発覚後、3度目となる銀行向け説明会を3月15日に開催。上場株式と不動産の計4000億円相当を担保として提供する方針を示して、4月以降の融資継続を求め、回答期限を3月30日と定めていた。その前提となる担保を受け入れるかどうかの回答期限も24日から4月上旬に延期された。  融資の担保として、東芝は分社化する記憶用半導体フラッシュメモリー事業の株式を主力取引行に提供する。メモリー事業の価値が最大2兆円と想定されることから、上場株式や不動産が担保になる金融機関と差があるとして、地方銀行などが反発している。 (2017/03/24-18:07)

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株式会社 時事通信社

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