株価上昇トレンド変わらず〔私の相場観〕
2017/03/23
株式会社 時事通信社
野村証券エクイティ・マーケット・ストラテジスト伊藤高志氏 直近の日米での株価下落は、米政権の政策遂行が停滞するのではないかという懸念が理由だ。それに伴い、じりじりと円安・ドル高に動いていた為替相場が反転し、日本株は大きく下げた。ただ、これで昨年11月から続く多少楽観的な市場展開が終わったわけではない。 トランプ氏が掲げた政策のうち、減税やインフラ投資は着実に実行に移される。米新政権が需要創出のために、金融緩和一辺倒から財政出動へとシフトした状況に何ら変化はない。また、米主要企業の2017年の業績は2桁の増益が予想される中、株価が腰折れすることはあり得ない。 日本株に大きく影響する為替相場は、基本的には日米間の景況感と金利の差で上下するため、再び円安方向に動く。従って、最近の株価上昇トレンドは担保されている。日経平均株価の高値は自社予想の2万1000円の少し上を狙ってもいい状況にある。(2017/03/23-14:43)
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