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中国銀が長期経営計画=コンサルの充実、新事業開拓に力

2017/03/07 株式会社 時事通信社
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中国銀行は3日、長期経営計画「Vision2027 未来共創プラン」(2017~26年度)を公表した。企業の事業段階に応じたコンサルティング業務の充実や、人工知能(AI)を活用した新事業によるサービスの質向上を目標に掲げた。10年間の長期計画を策定するのは初めて。  計画では、高齢者の増加や事業所数の減少で10年後の地域経済は低成長の時代になると想定。一方で技術が発達し、AIの普及やキャッシュレス化も進むとみている。  他の地銀との差別化を図る戦略として、経営体力の強化、サービスの質の向上と機会拡大を打ち出した。経営体力の強化では、外部研修による専門性向上で人財を育成するとともに、営業店へのサポート強化など組織改革を行う。サービスの質向上では、企業の事業内容や成長可能性を適正に評価してプランを提案するほか、創業期から再生期まで各段階に応じたコンサルティングサービスの充実を図る。また、融資審査へのAI活用といった新事業も開拓していく方針だ。  26年度の業績評価指標は連結純利益300億円、連結自己資本比率は12%の安定維持としている。記者会見した宮長雅人頭取は「事業の根幹である預貸業務はどの銀行も大差なく、差別化できる仕組みがなければ収益は低下する。前例踏襲から脱却し、持続可能なビジネスモデルを打ち出すことが大事」と述べた。地銀再編については「今のところ考えは持っていない」と強調した。(2017/03/06-18:49)

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株式会社 時事通信社

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