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18年4月統合で基本合意=持ち株会社設立-三重銀・第三銀

2017/03/01 株式会社 時事通信社
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三重県を地盤とする地方銀行の三重銀行(四日市市)と第二地方銀行の第三銀行(松阪市)は28日、2018年4月をめどに経営統合することで基本合意したと発表した。共同で持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る。長引く低金利や人口減少で経営環境が悪化する中、統合で業務の効率化を図り、生き残りを目指す。  両行は同日、名古屋市内で記者会見を開き、三重銀の渡辺三憲頭取は「両行が補完して強いネットワークを構築できる」と強調。第三銀の岩間弘頭取は金融機能強化法に基づき注入を受けた公的資金300億円の返済について「返済原資は順調に積み上がっている」と述べ、金融当局と返済に向けた協議を進める考えを示した。  総資産額は、両行の単純合算で約4兆219億円(16年12月時点)。三重県内では百五銀行(津市、総資産5兆6204億円)に迫り、全国の地銀では中堅規模となる。   今後、持ち株会社の所在地、トップ人事などを詰め、9月までに最終契約を結ぶ。将来は両行の合併も検討する。  関西圏では、関西アーバン銀行(大阪市)、みなと銀行(神戸市)、近畿大阪銀行(大阪市)の3行が経営統合する方向で協議中。厳しい事業環境を背景に、地銀の再編が活発になっている。(2017/03/01-08:18)

 

〔写真説明〕経営統合に向けて基本合意し、記者会見後に握手する三重銀行の渡辺三憲頭取(左)と第三銀行の岩間弘頭取=28日午後、名古屋市中区

 

 

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株式会社 時事通信社

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