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相互の顧客基盤に魅力=三重銀と第三銀の頭取会見一問一答

2017/03/01 株式会社 時事通信社
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三重銀行の渡辺三憲頭取と第三銀行の岩間弘頭取が28日、名古屋市内で開いた経営統合に関する記者会見の主なやりとりは次の通り。  -統合を決断した背景と経緯は。  渡辺頭取 以前から話し合いをする間柄だったが、昨年秋から具体的な話をするようになった。地方銀行を取り巻く環境は厳しい。その中で両行は補完関係にある上、顧客や店舗で重なる部分も少なく、強いネットワークを構築できると判断した。  岩間頭取 現在、顧客への情報提供などを進めているが、三重銀の顧客ネットワークは非常に魅力的で相互に補完できると考えた。  -三重銀の大株主である三井住友銀行の関与は。  渡辺頭取 第三銀との統合は独自の判断で進めてきた。今後も、三井住友銀行と親しい関係は続くだろうが、統合に関与することはない。  -第三銀の公的資金返済計画は。  岩間頭取 15年かけて返済する計画の下で返済原資は順調に積み上がっており、現在のところはそれ以上考えていない。今後は、(統合)協議を進める中でどうするか考えていかないといけない。  渡辺頭取 第三銀行は三重県中部と南部の強い顧客基盤が最大の資産。両行で顧客基盤を融合してビジネスチャンスを探れば、(公的資金の返済も)十分にいろんな絵が描けるのではないか。  -経営統合後の合併は。  渡辺頭取 まずは持ち株会社でスタートして、銀行同士を含めてグループの合併を協議していく。現時点で時期は決まってないが、なるべく早くしたほうがいい。  -他行が統合に参加する可能性は。  渡辺頭取 第三銀との統合後、参画を希望する金融機関が出てくればそのときに検討する。排除はしない。  岩間頭取 どういったビジネスモデルをつくることができるか、といことが判断基準。シナジー効果が得られる相手なら前向きに検討していく。(2017/02/28-20:08)

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株式会社 時事通信社

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