売買審査に人工知能活用=世界初、悪質行為を判断-JPX
2017/03/01
株式会社 時事通信社
日本取引所グループ(JPX)は28日、株式や債券などの売買審査業務に人工知能(AI)技術を導入すると発表した。相場操縦など悪質な行為の判断にAIを用い、より公正性の高い取引環境を整える。売買審査にAIを活用する試みは、世界の取引所でも初めてという。2017年度中の実用化を目指す。 JPX傘下の東京証券取引所では、株などの取引で一日当たり数千万件の売買注文を扱う。AI活用により、既存のシステムとノウハウを持った人員で約半日かかる不正注文かどうかの判断が、3~4時間程度で処理できるようになる見通し。JPXは「AIの導入で審査能力の補完と底上げが期待できる」(売買審査部)としている。 AIは不正が疑われる注文を抽出する初期段階に用い、より詳細な分析はこれまで通り審査担当者が行って最終判断する。(2017/02/28-19:45)
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