イベントを見極める展開〔私の相場観〕
2017/02/24
株式会社 時事通信社
明治安田生命保険シニアエコノミスト謝名憲一郎氏 株式市場は政治イベントを見極める展開となろう。日経平均株価は3月末が1万9500円程度、来年3月末は2万1000円程度と、来年度にかけても上昇傾向をたどろう。 足元の主な注目点はトランプ米大統領の経済対策の中身だ。同大統領が掲げる政策のうち、減税は規模こそ縮小されるとみるが、共和党の党是に近いことから、議会を通りやすいだろう。具体的な中身が判明すれば、再び織り込んでいく展開が予想される。 一方、3月以降、仏大統領選など欧州を中心に政治イベントが控える。結果が判明するまでは動きづらい面もあり、こうしたイベントが相場変動要因となろう。 国内景気は緩やかな回復過程にあり、米大統領選後の円安も後押しし、来年度の企業業績は堅調な推移が見込まれる。ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は良好で、相場のトレンドは上向きだ。(2017/02/24-14:26)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。