米株、5月に大幅安も=日本は中国より為替操作-香港証券大手
2017/02/23
株式会社 時事通信社
香港証券大手CLSAの株式ストラテジスト、クリストファー・ウッド氏は23日、時事通信とのインタビューで、史上最高値を連日更新している米株式市場について、間もなく過度な楽観が落ち着き、5月ごろには大きな下げに転じる可能性があるとの見通しを示した。 ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は22日、トランプ米政権による法人減税などへの期待から、30年ぶりに9営業日連続で最高値を付けた。 ウッド氏は、実効ベースでは減税規模は「市場が考えているほど大きくはない」と分析。トランプ氏の大統領選勝利から半年後の5月ごろには、株式市場の熱狂も冷めるとの認識を示した。 同氏は一方で、トランプ大統領が中国の為替操作を批判していることに関し、長期金利を「0%程度」へ誘導している「日本の方が、より為替操作を行っている」と指摘。ただ、対ドルの為替レートはあくまで米金利動向次第であり、ドル高をけん制するトランプ氏の影響力は「それほど大きくない」と語った。
〔写真説明〕インタビューに応じる香港証券大手CLSAの証券ストラテジスト、クリストファー・ウッド氏=23日、東京都港区
(2017/02/23-19:04)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。