三井住友信託、ベトナムでリース事業展開へ=大手銀子会社に49%出資
【ハノイ時事】三井住友信託銀行は22日、ベトナムの大手金融機関ベトナム投資開発銀行(BIDV)の子会社であるBIDVファイナンシャル・リーシング・カンパニーに49%出資し、ベトナムでリース事業を展開することで合意したと発表した。 同国の経済成長に伴ってリース市場の拡大が見込まれるため、新たな収益源と位置付けて事業基盤を固める。3月にもリース関連業務を開始する見通し。 BIDV側が21日付でベトナム国家銀行(中央銀行)の基本承認を取得。三井住友信託は出資手続きを早急に完了させ、出資先の社名を「BIDV-SumiTRUSTリーシング・カンパニー」へ変更する予定だ。 ベトナムではリース取引がそれほど普及しておらず、今後、伸びる余地が大きいとみられている。三井住友信託は日本で培った与信管理ノウハウなどを生かして、自動車や建設機械などのベトナム企業への貸し出しなどを行う。日系企業から商品・製品を購入して代金を支払い、入手した商品・製品をベトナム企業に貸し出して料金を得る「販売金融リース」なども手掛け、日系企業のベトナム事業拡大を側面支援する考えだ。 三井住友信託とBIDVは、2013年12月に業務提携の覚書を交わして金融関連サービスの提供や新たな事業機会の検討などを進めてきた。(2017/02/23-07:56)
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