CLOSE

春先、短期的に下落〔私の相場観〕

2017/02/22 株式会社 時事通信社
★ お気に入り

第一生命経済研究所首席エコノミスト永浜利広氏  トランプ米大統領の経済政策への期待が先行して円安・ドル高が進み、昨年秋から株価が上昇してきた。しかし、今後は「国境税」構想など保護貿易主義への警戒感が強まり、株式市場は短期的な調整局面に入りそうだ。日経平均株価は最大1割程度の下落が予想される。  3月は英国の欧州連合(EU)離脱手続きが本格化するほか、オランダでは総選挙を迎え、4月には仏大統領選が予定されている。いずれも結果次第では欧州の政治不安を招く可能性があり、悪影響は世界の金融市場全体に広がりかねない。日本株は株価収益率など業績指標面では割安ではないため、欧州の動揺に巻き込まれて値下がりするリスクがある。  ただ、昨年10~12月期の平均為替レートは前年同期と比べてやや円高だが、企業業績は堅調だった。1~3月期は前年同期比で円安が予想され、業績予想の上方修正期待が株価を下支えするだろう。(2017/02/22-14:20)

この記事の情報発信者

株式会社 時事通信社

時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。

[HP] http://www.jiji.com/

〔海外決算〕豪保険IAG、4.3%減益=予想は上回る
マンションは相続税の計算でどう評価する?相続と一緒に考える3つのポイント

保険ビジネスの成功を支援する
INSURANCE JOURNAL