支援継続を要請=15日に銀行説明会-東芝
2017/02/15
株式会社 時事通信社
東芝は15日午前、取引金融機関向け説明会を開き、経営再建に向けた支援を改めて要請する。主力取引銀行の三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行を中心に大半の金融機関が要請に応じ、3月以降も融資を当面継続する方針を確認する見通しだ。 三井住友信託の橋本勝次期社長は14日の記者会見で「東芝から相談があった場合は真摯(しんし)に検討していきたい」と語った。ただ、東芝は原発事業の損失が7000億円を超え、昨年12月末時点で株主資本がマイナスとなり、負債が資産を上回る債務超過に陥った。地方銀行など銀行団の一部では、東芝の経営に対する不安が一段と高まっている。 15日の説明会では、一段の資本増強やコスト削減などを求められる可能性もある。東芝は財務悪化で格付けが引き下げられ、銀行が融資の前提条件とする財務制限条項に抵触している。融資の一括返済を求められれば、再建に支障が生じる。このため、銀行団は1月下旬に2月末まで融資残高を維持することで大筋合意している。(2017/02/14-20:34)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。