大手生保、そろって減益=円高、マイナス金利響く
生命保険大手4社が14日発表した2016年4~12月期連結決算によると、円高に伴う利息収入の減少などで、本業のもうけを示す基礎利益は4社そろって減少した。日銀のマイナス金利政策による市場金利の低下を受け、一時払いの貯蓄性商品の販売を停止したことも減益の一因となった。 円高で外国債券の利息収入の円換算額が目減りした。このため、日本生命保険の基礎利益は前年同期比12.0%減の4498億円に落ち込んだ。第一生命ホールディングスは8.4%減の3840億円となった。 貯蓄性商品の販売停止のあおりで、売上高に当たる保険料等収入は、住友生命保険を除く3社が減収。減少率は2桁になった。住友生命は個人年金保険の販売が好調に推移し、29.8%の増収を確保した。
◇生保大手4社の16年4~12月期連結決算
保険料等収入 基礎利益
日 本 38,663(▲10.7) 4,498(▲12.0)
第 一 32,451(▲22.1) 3,840(▲ 8.4)
住 友 28,205( 29.8) 2,214(▲ 9.5)
明治安田 21,128(▲17.0) 3,207(▲ 6.7)
(注)単位億円、カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス
(2017/02/15-17:12)
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