持ち株社長に大久保氏=信託銀は橋本氏-三井住友トラスト
三井住友トラスト・ホールディングス(HD)は10日、大久保哲夫副社長(60)を社長に昇格させる方向で調整に入った。傘下の三井住友信託銀行社長には同行の橋本勝副社長(59)が就く。旧住友信託銀行と旧中央三井トラスト・ホールディングスが2011年4月に経営統合してから6年が経過するのを契機に、トップ交代に踏み切る。 14日にも正式決定する。6月の株主総会後には社外取締役の権限が強い「指名委員会等設置会社」に移行する予定。新体制への準備もあり、大久保、橋本両氏の就任も総会後にずれ込む可能性がある。 三井住友トラストの経営は、持ち株会社であるHDの北村邦太郎社長(64)と信託銀の常陰均社長(62)が担ってきた。常陰、大久保両氏は旧住友信託、北村、橋本両氏は旧中央三井の出身。新経営体制でも、両行出身者が引き続きトップを分け合う形になる。 大久保 哲夫氏(おおくぼ・てつお)東大法卒。80年住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。11年三井住友トラストHD常務、専務を経て16年4月から副社長。新潟県出身。 橋本 勝氏(はしもと・まさる)東大法卒。80年三井信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。13年三井住友信託銀行常務、専務を経て16年10月から副社長。兵庫県出身。(2017/02/13-17:32)
〔写真説明〕大久保哲夫 三井住友トラスト・ホールディングス次期社長
〔写真説明〕橋本勝 三井住友信託銀行次期社長
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