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中証金、9月末に自主廃業=名証の信用取引減少で-業務は日証金が引き継ぎ

2017/02/09 株式会社 時事通信社
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中部証券金融は8日、9月30日付で自主廃業し、会社を解散すると発表した。名古屋証券取引所で信用取引が減少する中、同社が担う信用取引の決済に必要な資金や株式の買し付けも大幅に落ち込み、業務の継続が困難と判断した。  6月26日の株主総会の承認を経て、来年4月までに清算手続きを完了する。同社は資産超過の状況にあり、清算に際しては債務を完済した上で株主などに残余財産を分配する。名証の証券金融業務は今年4月下旬以降、日本証券金融が引き継ぐ見通し。   記者会見した湯本崇雄社長は「経費を削減して何とか経営を維持してきたが、これ以上業務を継続しても傷が大きくなるだけだと判断した」と語った。  中証金は1943年設立。ピークの91年3月期に700億円程度あった融資残高は直近で10億円程度まで減少していた。  地方取引所の低迷に伴い証券金融の再編・整理が進み、現在は日本証券金融と中証金のみが手掛けている。(2017/02/09-08:09)

〔写真説明〕名古屋証券取引所で自主廃業に関して記者会見する中部証券金融の湯本崇雄社長=8日午後、名古屋市中区

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