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ドラレコ特約とは?各社の最新機能・料金を比較【あおり運転厳罰化から5年】

ドラレコ特約とは?各社の最新機能・料金を比較【あおり運転厳罰化から5年】

あおり運転による重大な事故が社会問題となったことをきっかけに、2020年6月に道路交通法が改正され、あおり運転が厳罰化されました。これを背景に、大手損保各社は自動車保険の特約でドライブレコーダーを貸与する補償内容の拡充を進めています。道路交通法の改正から5年が経過しました。

目次
  1. あおり運転厳罰化から5年、取り締まり件数はどう変化したか
  2. ドライバーの実感は?「2025年あおり運転実態調査」から見る現状
  3. 損保各社の「ドラレコ付き自動車保険」最新動向
  4. お客さまへの提案時に押さえておきたいポイント(まとめ)
  5. よくある質問

あおり運転による重大な事故が社会問題となったことをきっかけに、2020年6月に道路交通法が改正され、あおり運転が厳罰化されました。これを背景に、大手損保各社は自動車保険の特約でドライブレコーダーを貸与する補償内容の拡充を進めています。

道路交通法の改正から5年が経過しました。本記事では、あおり運転の現状データと、損害保険各社のドラレコ特約の最新動向を整理して紹介します。

あおり運転厳罰化から5年、取り締まり件数はどう変化したか

厳罰化では、あおり運転の対象となる行為が10類に分類され、交通法違反が定められています。そのうちの一つである「車間距離不保持」の取り締まり件数は、あおり運転に関する交通違反全体の件数ではありませんが、一つの指標として参考になります。

2020年
11,523
2021年
7,422
2022年
5,213
2023年
5,527
2024年
4,713
出所:警察庁「道路の交通に関する統計」より作成

2020年当時、約11,500件だった車間距離不保持の取り締まり件数は、その後徐々に減少し、2024年には約4,700件と半数以下まで減少しています。ただし、これは違反行為として摘発された件数です。実際のドライバーの実感はどうでしょうか。

ドライバーの実感は?「2025年あおり運転実態調査」から見る現状

チューリッヒ保険が2018年から毎年実施している「あおり運転実態調査」の2025年版から、ドライバーの実感を確認します。

5年以内にあおり運転を受けた人は約3人に1人

5年以内にあおり運転を受けたと回答した人は34.5%でした。罰則が強化された2020年以降でも、約3人に1人が被害を経験しているという結果です。

回答割合
5年以内にある34.5%
5年以上前にある17.9%
ない47.6%
出所:チューリッヒ保険「あおり運転実態調査」(2025年版)

あおり運転対策として実践されている工夫

あおり運転をされないための工夫としては、車間距離をしっかりとるという回答が最も多い結果となりました。

車間距離をしっかりとる
59.8%
ウインカーは早めに出す
42.1%
ドラレコを前後2ヵ所以上に設置
39.0%
周囲をよく見て、相手に譲る
37.5%
急な割り込みをしない
35.8%
不用意にクラクションを鳴らさない
34.9%
不用意にハイビームを使わない
26.4%
ドラレコを前1ヵ所に設置
20.1%
出所:チューリッヒ保険「あおり運転実態調査」(2025年版)

ドライブレコーダーの設置をあおり運転対策の一つと考える回答者が一定数いることがうかがえます。

ドライブレコーダーの設置状況

ドライブレコーダーを利用している人の割合は、回答者2,230人中約66.6%でした。調査開始から4年前の水準と比較すると、設置率は少しずつ上昇しています。

2021年2022年2023年2024年2025年
49.9%54.7%51.3%63.1%66.6%
出所:チューリッヒ保険「あおり運転実態調査」(各年、回答者数2,230人)

設置している理由・していない理由

設置している理由としては「事故やトラブル発生時に自分が不利にならないようにするため」が最も多く、あおり運転対策に限らず、事故やトラブルから身を守るための証拠確保を重視する傾向がうかがえます。

設置している主な理由割合
事故やトラブルの発生時に自分が不利にならないようにするため89.3%
言いがかり対策として、あおり運転の加害者の濡れ衣を着せられないようにするため62.1%
車上荒らしなどの防犯のため46.6%
あおり運転にあわないようにするため45.6%
周囲の様子を記録するため23.8%

一方で、設置していない理由としては、費用面や取り付けの手間を挙げる回答が多くなっています。

設置していない主な理由割合
機器の購入や取り付けに費用がかかるため60.4%
設置を検討中である40.6%
取り付けが面倒なため19.3%
必要性を感じない9.7%
録画されていると思うと気になって運転しづらい5.3%
出所:チューリッヒ保険「あおり運転実態調査」(2025年版)

損保各社の「ドラレコ付き自動車保険」最新動向

あおり運転を含む危険運転への対策として、大手損保各社は、自動車保険にドライブレコーダーを貸与する特約を用意しています。貸与される端末の機能や周辺サービスは各社で拡充が進んでいます。以下、公表されている情報をもとに主な特徴を整理します。

東京海上日動「ドライブエージェントパーソナル(DAP)」月額500円〜

2026年1月以降の始期契約からは、3機種目となる新型・事故自動通報ドライブレコーダーを貸与する特約が開始されています。フロントガラスに設置する小型カメラユニットと助手席足元のバッテリーユニットで構成され、運転視界を妨げにくい小型設計が特徴です。従来端末が備えていた前方車間距離接近警告・片寄り車線警告などの機能を簡略化したことで、特約保険料は月額500円に抑えられています。

機能内容
事故時のサポート強い衝撃を検知した場合、自動で提携先の警備会社に連絡。オペレーターが前方・後方のカメラ映像で状況を把握し、初動対応する
SOS発信機能体調の急変や危険な運転行為を受けた場合など、SOSボタンを押すとオペレーターから助言を受けられる
取付サポート予約システムから取付日を予約でき、所定の作業であれば工賃は無料
要注意運転アラート運転開始15分の運転傾向を分析し、事故を起こす可能性が高いと判断された場合にメッセージで通知

従来からある2カメラ一体型端末(月額850円)も提供されています。

出所:東京海上日動プレスリリース「新型ドライブレコーダー付き自動車保険の提供開始」

損保ジャパン「つながるドラレコ Driving!」月額980円

録画機能に加え、日常の見守りから事故発生時の駆けつけ対応まで、事故の予防から事後対応までをサポートする特約です。

機能内容
事故時のサポート強い衝撃を検知すると自動通報を実施。警備会社スタッフが現場にかけつけ、安全確保をサポート。オペレーターとの音声通話や手動通報にも対応
運転中のサポート前方衝突警告・車線逸脱・逆走警告などを警告音で注意喚起
日々の運転力の診断専用アプリで運転特性を分析し、一定のスコア以上と判断されると翌年度の自動車保険料が5%割引になる「走行特性割引」が適用される

日々の運転特性の分析結果が一定の基準を満たすと保険料割引に反映される仕組みが採用されています。

出所:損保ジャパン公式サイト「つながるドラレコ Driving!」

三井住友海上「見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)」月額1,200円

前後広角2カメラ一体型(360°全方位撮影可能)の専用ドライブレコーダーを貸与し、AI機能を活用した事故対応や日常の安全運転支援を行う特約です。

機能内容
事故時のサポート衝撃を検知すると映像・位置情報を自動で保険会社に通知。オペレーターが安否確認や警察への通報などをサポートし、AIによる状況分析で利用者の説明負担を軽減
緊急通報ボタン機能故障やあおり運転などの危険運転に遭遇した際、緊急通報ボタンで専用デスクにつながる
運転中のサポート・車内の安全確認危険な運転を感知すると音声アラートで注意喚起。インカメラの顔認証機能でドライバーの状態を把握し、居眠り・わき見・ながら運転にも注意喚起

自動車保険「見守るクルマの保険」に付帯して3年間継続すると、4年目以降は特約保険料が30%割引になる仕組みがあります。

出所:三井住友海上公式サイト「見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)」
上記は各社の公表情報に基づく一般的な整理であり、特定の保険会社・商品を推奨するものではありません。料金・機能・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お客さまへご案内する際は必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。

お客さまへの提案時に押さえておきたいポイント(まとめ)

道路交通法改正以降、あおり運転の取り締まり件数は減少傾向にある一方、ドライブレコーダーの必要性を感じているドライバーは引き続き多く見られます。こうしたニーズに応じて、各社のドラレコ特約は通信機能・AI解析・SOS通報・運転診断による割引など、機能面での拡充が進んでいます。

  • あおり運転の摘発件数は減少傾向だが、ドライバーの被害実感は根強く残っている
  • ドライブレコーダーの設置率は上昇傾向にあり、事故・トラブル時の証拠確保を目的とする人が多い
  • 各社のドラレコ特約は、料金・機能・割引条件が異なるため、お客さまのニーズに応じた比較が重要
  • 補償内容・機能は日々アップデートされるため、最新情報を継続的に確認することが望ましい

よくある質問

Q.ドラレコ特約とはどのようなものですか?
A.自動車保険に付帯する特約で、契約者にドライブレコーダーを貸与するとともに、事故発生時の自動通報やSOS発信、運転診断による保険料割引などの機能を提供するものです。機能・料金は保険会社によって異なります。
Q.あおり運転の取り締まり件数は減っていますか?
A.あおり運転の指標の一つである車間距離不保持の取り締まり件数は、警察庁の統計によれば2020年の約11,500件から2024年には約4,700件へと減少しています。ただしこれは摘発件数であり、ドライバーの実感としては、5年以内にあおり運転を受けたと回答した人が約3人に1人に上るという調査結果もあります。
Q.ドライブレコーダーを設置している人はどのくらいいますか?
A.チューリッヒ保険の調査によれば、2025年時点での設置率は約66.6%で、調査開始からの推移を見ると上昇傾向にあります。設置していない人の主な理由は、機器の購入・取り付け費用や、取り付けの手間とされています。
本記事は各社・各機関の公式発表・統計調査に基づき、一般的な情報提供を目的として作成しています。特定の保険会社・商品を推奨するものではありません。料金・機能・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お客さまへご案内する際は必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。

本記事は転載元の公式発表をもとに INSURANCE JOURNAL が掲載しています。掲載内容は公開時点の情報に基づきます。

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