旅行保険はなぜ必要?海外・国内旅行のリスクと商品の選び方を解説
旅行保険は、旅行時の事故や盗難などさまざまなトラブルで発生する費用の負担を軽減してくれます。顧客から旅行保険について質問された際、保険募集人は加入の必要性をどう伝えればよいのでしょうか。本記事では、事故や盗難時に役立つ補償の種類と、代表的な保険商品を整理します。
旅行保険は、旅行時の事故や盗難などさまざまなトラブルで発生する費用の負担を軽減してくれます。顧客から旅行保険について質問された際、保険募集人は加入の必要性をどう伝えればよいのでしょうか。本記事では、事故や盗難時に役立つ補償の種類と、代表的な保険商品を整理します。
旅行中に起こりうるリスクとは
旅行中は、注意力の低下や気の緩みが生じやすいことに加え、普段とは異なる体験をする機会も多く、思わぬ事故やトラブルに巻き込まれることがあります。そうした場合、高額な費用を自己負担することになるケースも少なくありません。
海外では治療費が高額になるケースも
自由診療が中心となる海外では、国内に比べて入院や治療の費用が高額になりやすいとされています。盲腸の手術・入院だけで300万円以上の費用がかかったという報告もあり、海外旅行保険に未加入の場合、こうした費用は全額自己負担となります。
同調査では、補償目的別の事故件数で最も多かったのが「治療・援助費用」で、保険金支払いの最高額は4,661万円に上ったとされています。これはコロナ禍で海外旅行者数が大きく落ち込む以前のデータですが、傾向をつかむうえでは参考になると考えられます。また、円安が続く状況下では、支払額がさらに高額になる可能性も考えられます。
携行品損害・賠償責任のリスク
事故件数の2位は「携行品損害」でした。海外ではスーツケースの破損や滞在中の盗難など、所持品に関する損失が生じるケースが考えられます。一方で、ホテルや店舗のものを壊してしまったり、人にケガを負わせてしまったりするなど、自分が加害者となった場合の賠償責任も想定され、ケースによっては高額な費用負担が必要になることもあります。こうしたリスクは海外旅行に限らず、国内旅行でも起こり得るものです。
レジャー中のケガ・遭難、旅行キャンセルのリスク
旅行中にスキーやゴルフ、登山などアクティブなレジャーを行う場合は、自身のケガや遭難時の捜索費用が高額になることがあり、家族が現地に渡航することになれば、その費用も発生します。また、家族の病気や急な仕事の都合などやむを得ない事情で旅行をキャンセルする際のキャンセル料など、想定外の費用が発生する場合もあります。
旅行保険に対する意識の変化
かつては「海外旅行保険は不要」と必要性を低くみる人もいましたが、2023年7月に損害保険ジャパン株式会社が実施した「海外旅行保険に関する意識調査」によると、77.9%の人が保険会社の海外旅行保険に加入すると回答しています。海外での医療費が高額になるという認識は、定着しつつあるといえそうです。
代表的な旅行保険商品
旅行保険の種類はさまざまで、旅行時のトラブル全般を補償するものから、レジャーのトラブル補償に特化したものまで、顧客の都合に合わせて選べる商品が増えています。以下、公表されている情報をもとに代表的な商品の特徴を整理します。
海外旅行保険
東京海上日動「海外旅行保険【MARINE PASSPORT】」
提携病院を利用した場合、保険金額の範囲内で自己負担なく治療を受けられる「キャッシュレス・メディカル・サービス」を採用しています。提携病院はスマートフォンのGPS機能で検索でき、ネット環境があればLINEでオペレーターへ連絡できるほか、フリーダイヤル・ダイヤル直通・国際コレクトコールにも対応しており、海外での高額な通話料負担を抑えてトラブル対応を依頼できます。
損害保険ジャパン「新・海外旅行保険【off!オフ】」
基本補償の治療費用に加え、賠償責任や携行品損害など必要な補償だけを選べるオーダーメイド型の商品です。ネットで申し込むと保険料が割引になるキャンペーンが実施される場合があり、クレジットカード付帯の補償で不足する分を補いたい方に向いています。
レジャー・国内旅行向けの保険
三井住友海上「1DAYレジャー保険」
ゴルフ向け、スキー・スノーボード向け、レジャー全般向けなど、用途に応じて選択できる商品です。ゴルフではゴルフ用品の補償、スキーでは救援者費用保険金など公的保険で賄えない費用への補償を準備できます。
au損保「国内旅行の保険」
賠償責任を問われた場合や、旅行先で入院した際に家族が看護に向かう費用も補償対象になります。日帰りでも加入できるため、近場の国内旅行にも対応しやすい商品です。
旅行キャンセルに備える保険
スマートプラス少額短期保険「旅行予約キャンセル保険」
海外・国内旅行を問わず、キャンセル料を最大100%まで補償する商品です。突然の病気やインフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の罹患、事故による遅延、子どもの看護なども対象に含まれ、避けられない事情でキャンセル料が発生する事態への備えとなります。
お客さまへの提案時に押さえておきたいポイント(まとめ)
近年は海外での医療費が高額になるという認識が広がりつつある一方、国内旅行では公的医療保険があることから、加入を積極的に検討しない方も多いと考えられます。ただし、国内でも公的医療保険では賄えないトラブルが起こり得ることは事実です。
- 海外旅行では治療費が高額になりやすく、未加入の場合は全額自己負担となる
- 携行品損害や賠償責任は、海外・国内を問わず起こり得るリスク
- レジャー中のケガ・遭難、旅行キャンセルなど、目的に応じた補償を選べる商品が増えている
- どんなケースでどんなトラブルが起こり得るかを具体的に説明し、お客さまのニーズに合った商品を案内することが重要
よくある質問
本記事は転載元の公式発表をもとに INSURANCE JOURNAL が掲載しています。掲載内容は公開時点の情報に基づきます。