資産管理銀の統合検討=みずほと三井住友トラスト
2017/01/18
株式会社 時事通信社
みずほフィナンシャルグループ(FG)と三井住友トラスト・ホールディングス(HD)が、顧客の資産を管理する傘下の専門銀行を事業統合する方向で検討していることが18日、分かった。早ければ2017年中にも共同で持ち株会社を設立する。大手銀行グループの系列を超えた事業再編で、新たな顧客の開拓を目指すほか、システム投資などの負担を軽減する。 統合するのは、みずほFG系の資産管理サービス信託銀行(東京)と、三井住友トラスト系の日本トラスティ・サービス信託銀行(同)。主な顧客は年金基金や企業で、運用資産の売買や決済を管理している。顧客から預かる有価証券などの資産は、16年9月時点で合計380兆円程度に達する。 日銀のマイナス金利政策により、通常の銀行業務の経営環境が厳しさを増したことも、資産管理分野で再編に動く背景にあるとみられる。将来的に二つの資産管理銀を合併させる。 大手銀グループでは、三菱UFJフィナンシャル・グループも日本マスタートラスト信託銀行(東京)を通じて資産管理業務を手掛けている。(2017/01/18-19:00)
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