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アジアの利益、5年で倍増=国内は専門保険強化-東京海上HD永野社長

2017/01/10 株式会社 時事通信社
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東京海上ホールディングスの永野毅社長は10日、インタビューに応じ、アジアでの事業展開について「現在は海外利益の1割だが、2割に上げたい」と述べ、5年以内に2倍以上に伸ばす方針を表明した。国内事業では、コンサートやスポーツなどのイベント中止時に保険金を支払う「興行中止保険」といった専門性の高い保険の販売を強化する考えを示した。  2016年3月期の海外事業の利益は1115億円で、うちアジア地域は100億円強だった。永野社長はアジア市場に関して「人口が伸びれば自動車(保険)が増え、生命保険事業も大きくなる」と指摘。「M&A(合併・買収)のチャンスを常にうかがっている」とも述べ、対象としてインドネシアやフィリピン、マレーシアなどを挙げた。  国内事業については「自動車・火災保険が中心で、専門性の高い保険商品の売り上げは1割程度だが、数年内に2割以上に引き上げる」と強調。15年に買収した米保険会社HCCインシュアランス・ホールディングスが得意とする専門保険のノウハウを活用し、会社役員賠償責任保険やスポーツ関連の保険商品などを拡充すると説明した。(2017/01/11-07:54)

〔写真説明〕インタビューに答える東京海上ホールディングス(HD)の永野毅社長=10日、東京都千代田区

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株式会社 時事通信社

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