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生活再建、動き始まる=銀行再開、帰宅する住民も-糸魚川大火の商店街・新潟

2016/12/26 株式会社 時事通信社
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新潟県糸魚川市の大規模火災で、140棟余りが焼けた商店街が、生活再建に向けて動き始めた。焼失を免れた自宅に戻る住民もいる。目抜き通りの通行規制は26日に解除され、銀行が店舗営業を再開した。  北越銀行糸魚川支店は26日午前、1階窓口で開店。鉄筋3階建ての支店は外壁が黒くすすけ、ガラスが割れた窓を板でふさいだ。窓口には現金自動預払機(ATM)1台を増設。周囲は猛火の爪痕が生々しく残ったままだ。  吉川英典支店長(51)は「インフラの一つとして、どうしても月曜日から通常営業をしなければいけないという気持ちだけで頑張ってきた。地域の方に少しでも力になれば。できる限り復旧に協力していきたい」と力を込めた。  商店街近くに住む渡辺幸一さん(69)と妻美和子さん(67)は25日、避難先の親類宅から自宅に戻った。「とりあえずほっとしている。やっぱりわが家がいい」。28年間住んだわが家は外壁や玄関が黒くすすけた。焼け焦げた臭いはするが室内は無事だった。  地区の副区長を務める渡辺さんは「昔からの家が多く、みんな仲がいい。早く帰ってこられるよう、市は力を尽くしてほしい」と訴えた。  塾経営の秋山泰広さん(27)は2カ月前、商店街に2カ所目の教室を開いたばかり。2階建ての建物は屋根が焼け落ちた。25日に生徒や友人と教室から使える机や椅子を運び出した。  小、中、高校生で生徒は約20人。秋山さんは「まさに受験シーズン。これから冬期講習の追い込みがあり、なるべく近い場所で再開したい」と前を見据えた。(2016-12-26T13:04)

〔写真説明〕営業を再開し、火災に遭った建物で客を迎える北越銀行糸魚川支店の行員ら=26日午前、新潟県糸魚川市

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