日本への好影響期待=米利上げで-金融界
2016/12/16
株式会社 時事通信社
全国銀行協会の国部毅会長(三井住友銀行頭取)は15日の記者会見で、米国の利上げ決定に関し、「日米の金利差(拡大)で円安基調が続く」と予想した。米利上げを背景にした円安・株高が追い風になり、「日本経済にプラスの影響が出ることを期待する」と語った。 今回の利上げに伴って米市場金利が上昇すれば、邦銀にとってドルを調達するコストが増えると懸念される。国部氏は「(米国では)貸出金利の上昇も見込まれる」と指摘し、米事業の収益向上で悪影響を吸収できるとの見方を示した。 東京海上日動火災保険の北沢利文社長は米利上げを受け、「米国がさらに投資先として魅力ある国になれば、(米国債などの)運用拡大も検討したい」と述べた。 日本取引所グループ(JPX)の清田瞭最高経営責任者(CEO)は、来年の米利上げ予想が従来の「年2回」から「年3回」になったことに言及。「米経済の強さや自信を示した政策だ」と語り、好調な米景気が世界経済を下支えすることに期待を示した。(2016/12/16-17:24)
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