工藤新生銀社長:5年以内にトップ3目指す=ベトナムの消費者金融で
【ハノイ時事】新生銀行の工藤英之社長は14日、ベトナムの首都ハノイで時事通信社などのインタビューに応じ、同国での消費者向け金融事業について「3~5年ぐらいでトップ3に入りたい」と語り、日本での経験やノウハウを生かして地歩固めを急ぐ考えを示した。 工藤社長は、人口に占める若年層の比率が高く、経済成長によって中間層が台頭しているベトナムを「非常に重要なマーケット」と指摘。新生銀の事業戦略全体の中でベトナムを重要市場に位置付けていると強調した。 新生銀は、地元の大手商業銀行である軍隊商業銀行(ミリタリーバンク、MBバンク)の子会社に出資する形で進出。当初は、担保なしで個人に資金を貸し付ける「無担保ローン」を手掛ける。 工藤社長は、新生銀の事業ノウハウやIT管理システムとMBバンクの広範な顧客基盤の相乗効果で「(市場の)成長性を取り込み、事業として結実させる確率が高い」と述べ、成功への自信をのぞかせた。 携帯電話をはじめとする各種の商品購入や教育に必要な資金を供給する無担保ローンについて「カードや信販、リースなどの分野にもビジネスを広げていく大切な第一歩」と語り、ベトナムでの将来的な事業分野の拡大に意欲を示した。(2016/12/15-07:52)
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